アンナ・メイ・ウォンはハリウッドで有名になった最初の中国系アメリカ人女優です。エキゾチックな美貌で人気を博し、後にヨーロッパでも活躍しました。カリフォルニア州では1948年までは、異なる人種間の結婚は禁じられており、これにより彼女が演じられる役柄は限られたものとなり、1942年に37歳で引退してしまいました。
2003年から 2004年にかけて、ウォンの生誕百周年に、彼女の伝記2冊と、女優としての足跡を記した本が出版されました。ニューヨーク近代美術館とアメリカ映像博物館で、ウォンの映画の大々的な回顧展が開催されました。また、ウォンは映画界への貢献が認められ、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに加えられました。アメリカ合衆国の貨幣にアジア系アメリカ人の肖像が使われたのは、勿論初めての事です。