新国立銀行券 水兵1円 第五十二国立銀行 極美+
発行:明治10年12月(1877) 廃止:明治32年12月31日(1899)
寸法:74x156mm 図案:水兵、裏:エビス
アメリカで印刷された旧国立銀行券に変わり、明治10年に日本で初めて製造・発行された洋式の紙幣です。明治9年国立銀行の設立が相次ぎ、多額の銀行紙幣が必要となり、アメリカに発注した旧国立銀行5種、合計1500万円では不足を生じることが明らかとなった為、新たに紙幣を製造することになりました。旧国立銀行券は、形が長大で扱いが不便であり、また、紙質が脆弱で損傷が多いこと、各種の寸法、彩色が同じで区別が明瞭でないなどの欠陥が多かったようです。
新国立銀行券は1、2、5、10、20、50、100、500円の8種類が計画されましたが、結果的に1円と5円の2種類が発行されただけでした。新国立銀行券は153の銀行で発行されました。本紙幣は、第52国立銀行で、現在の「伊予銀行」へと引き継がれています。
「国立銀行」はアメリカの「National bank」を翻訳したものと思われますが、別に国立ではなく、国の法に則った銀行との意味ですので、内容的には「国法銀行」が正しいようですね。この紙幣にしては稀に見るハイグレードです。伊予銀行は明治11年設立で旧松山藩士族6名が大蔵省に請願しています。初代頭取は伊予鉄道の初代社長でもありました。
製造元 : 11-164 |
価格 : 660,000円(税込) |
ポイント : 6,000 |
|
|