甲州一分金 背定 美品 その3
直径:15.1mm 量目:3.7g
中世末期頃より諸国に流通した地方金貨は慶長の貨幣制度の制定による江戸幕府の通貨統一により次第に整理されて行きましたが、その中で唯一、甲州金のみが地元の強い要請もあり残されることとなり、特殊な地方通貨として徳川中央の貨幣制度と並存する事となりました。
そのなかで本貨は「甲定金」(こうさだきん)と呼ばれ、享保10年(1725)に、甲府の両替商・山形屋彦右衛門等 5名に鋳造を許可して享保12年から17年まで鋳造された甲州金です。表面には「五三の桐」「壱分」「松木」の文字が見られます。「松木」は甲州金鋳造を担当した松木家を示しています。裏面には山のマークの下に甲の文字、これは甲州を表します。また、「定」の文字は幕府勘定奉行支配の若年寄筆頭、水野忠定の定と見られています。
製造元 : 09-87-02 |
価格 : 132,000円(税込) |
ポイント : 1,200 |
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