享保大判金 書改 極美 鑑定書付
大判は、主に儀式、奉献、恩賞等の特別な用途に使用されたもので一般の流通を目的としたものではありませんでした。江戸期の大判は、豊臣秀吉の制定した天正大判の構想をそのまま採用したもので、鋳造も家康の命を受けて、秀吉の配下で大判鋳造の特権を付与されていた後藤一族が行いました。これを大判座と言います。大判座は幕府の鋳造機関ではありましたが、金座、銀座のように常設されたものではなく、必要な都度、後藤家屋敷内に役所、吹所が設けられました。尚、大判座の後藤家と金座・銀座の後藤家とは別です。
江戸期に於ける大判は慶長、元禄、天保、万延とこの享保大判の5種類です。従来、大判の重量は10両(44匁1分= 165.375g)と決まっていました、ただ、最後の大判となる万延大判は30匁程であり、金品位も50%を下回るものでした。大判は墨書きが薄れると、京都の大判座(後藤家)に持参して書き直してもらっていました。これを書改(かきあらため)といいます。享保大判金の元書は第12代の後藤寿乗ですが、本大判は、その墨書きより第14代、後藤桂乗と思われます。
製造元 : 09-08 |
価格 : 4,950,000円(税込) |
ポイント : 45,000 |
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