トップ > 明治以前の日本の古銭 > 鏡屋銭・他

鏡屋銭・他

絵銭とは、明治以前の通貨であった、所謂、穴銭に似た形態のものに、家 紋や、駒、福神像、駒、その他故事に因んだ図柄をデザインにした貨幣類 似品であり、名称の通り、絵が描かれている銭ですが、通貨ではありませ ん。製造の目的は、一つは小児の玩具(めんこ、石蹴り、現代にビー玉) もう、一つは信仰の対象として造られた(お守り)とされています。
今回ご紹介させて戴く鏡屋銭(かがみやせん)は、京都の鏡屋職人が銅鏡を 製造した余りの銅を使って鋳造し、鏡屋の店頭にて売られてとする説が一 般的に知られています。
鏡屋銭に採用されている図案は家紋を主体として多くの種類が知られてい ます。この図案を集めるのが鏡屋銭の楽しみでもあります。また、めんこ 遊び(現在のビー玉の様に相手を弾き出す)用だったこともあり、厚みが あり、鏡職人が製造した為でしょうか製作も良好な物が多く、独特の味わ いがあります。絵銭の中でも鏡屋銭だけをコレクションされる方もおられ るようです。なお、鏡屋銭の背面は当然平滑です。

全21件